「4つの基本ケア」は・・・

「水分」「食事」「排便」「運動」です!!

 

この4つがしっかりケアされていれば、しっかりと介護予防が出来て、健康寿命も伸ばせます!まずはその理由から考えていきましょう!(このページは5分で読めます)

 

目次

介護予防・健康寿命のために、なぜ「4つの基本ケア」が必要なのか?

みなさんに質問です。

~”高齢”になったらどんな生活をするか?具体的にイメージされたことはありますか?~

高齢になって来ると体の自由がきかなくなり、病院に通って、薬飲んで、家に閉じこもってテレビ見て、体が動かなくなったら、デイサービスに行って、それでも動かなくなったら施設に行って、そのままあの世に向かって「まっしぐら・・・というイメージを持たれている方が多いかと思います(苦笑)。

実際に令和2年の厚生労働省の調査によると、65歳以上の7~8人に1人(約14%)が介護サービスを利用しています。

しかし、年代別で見てみると80歳以上になると段々その割合が増え、85歳以上になると約6割の方が介護サービスを受けています。(データ元:https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1118.html 公益財団法人・生命保険文化センターHPより)

しかし逆なことを言うと、85歳以上になっても4割の方が介護サービスを使ってなく、介護予防・健康寿命を維持出来ているという事実もあります。この差は何から生まれて来るのでしょうか?

良いかかりつけ医がいるからでしょうか?良い薬を飲んでいるからでしょうか?

それとも、その人の持つ運でしょうか?

いいえ!「水」「食事」「排便」「運動」を基軸にした「基本ケア」がしっかりしているからです。

それでは、その1つ1つを見ていきましょう。

水分・・・1日1500cc以上の水分摂取を心がける!

人間の体の60%は水分で出来ています。そんな体であるにも関わらず、毎日体から1500ccの水分が色々な形で出ていきます。

その一方、水分摂取量の平均は1日1L前後、高齢者に限って言うと1日500~600ccしか摂取しない結果となっています。

つまり、水分なしでは自分の身体を維持することはできないにも関わらず、恒常的に水分が出ていく量よりも摂取量が足らない方が多いという結果になってます。

これでは、元気になろうと思っても中々元気にならないのは当たり前ですよね・・・

水に限らず、コーヒー・紅茶・ジュース、水分なら何でもOK!飲まないより飲んだ方が良いです。

まずは、日々の水分量を上げて1日1500ccの水分量を摂取するようにしましょう。

(*注意:味噌汁は「飲む」とは言いますが「食べる」ものとして考えますので、味噌汁は水分ではありません。あと、アルコールも「飲む」と言いますが、分解の時に水分が使われていまうので、水分ではありません。残念ですが・・・・)

詳しくはこちらのブログへ⇒水分

食事・・・「形あるもの」をしっかり噛んで1500カロリー以上摂取する!

人間の体が最低限機能する(基礎代謝)ため1500カロリーは必要ですが、通常の食事が取れていれば1日1500カロリーは摂取できています。

問題なのが食事形態です。

加齢とともに段々歯が弱くなって来たりすると、食べることに億劫になってきて、柔らかいものを好むようになります。食事が柔らかくなると噛む回数が減り、結果的に自立した食事をすることが出来なくなります。

しっかり噛んで、いつまでもおいしい食事ができるように歯や口の中をしっかりケアしていきましょう。

詳しくはこちらのブログへ⇒食事

排便・・・下剤に頼らず、まずは「朝いちの水分」で便通を良くする!

加齢とともに胃腸の働きも弱くなり、下剤などを使う高齢者が多いが、多用すると常態化してしまい、下剤がないと排便がないという現象が起きたり、腸内環境が悪化することが起こりがちです。

しかし実は、下剤と同じように効くものがあります。それは、起床後すぐの「水分摂取」であります。

朝すぐ起床したときに水分を摂取すると、腸に刺激を受けて大腸の働きが良くなり、排便につながりやすくなります。下剤を多用するより、水分摂取の方がより自然な形で排便が出来るようになります。

下剤の前に、まずは「朝一番の水分」を試して見て下さい。

詳しくはこちらのブログへ⇒排便

運動・・・「歩行」が生活動作の中心!毎日2km以上の歩行を習慣化する!

令和元年「国民健康・栄養調査」の結果によると、歩数の平均値は男性で 6,793 歩、女性で 5,832 歩でした。つまり、1,000歩を600~700mとすると、私たちは何気ない生活の中で1日平均4kmの歩行はしているようです。

しかし、加齢とともに外出をしなくなったり、コロナ感染による在宅ワークで外出する機会も減り、意外に歩行距離が少ないのではないでしょうか?

万歩計で計測してみて、2800~3300歩が2kmぐらいなので、最低でもそのくらいは歩くようにしてみましょう。

歩行は生活動作の基本です。歩行が出来なくなるとどこに行くにも介助が必要となり、結果として介護状態になってしまいます。

介護状態になる前から、「車ではなく歩いて買い物」「自転車ではなく歩いて駅に行く」「エレベーターではなく階段を使う」など、歩行の習慣を生活の中に入れていく心がけをしていきましょう。

詳しくはこちらのブログへ⇒運動

まとめ

「水分・食事・排便・運動」のケアは、介護予防・健康寿命の基礎!

如何でしたでしょうか?「4つの基本ケア」は、出来るだけ人間が持つ自然な循環機能を使って介護状態を未然に防ぐ方法です。

特に難しいことではないとは思いますが、1つでも出来ていないところがあれば、今日から行動して、是非それぞれのケアを実践してみて下さい。(まずは水分1500cc摂取をしましょう!)

そして、健康寿命100年の人生を共に楽しんでいきましょう。

それぞれのケアに関する詳しいブログも見ていただけると、より深く「4つの基本ケア」を理解することが出来ると思います。是非参照してください。(詳細ブログ ⇒ 「水分」「食事」「排便」「運動」

(参考文献:「介護の生理学」「介護基礎学」・竹内孝仁先生)

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それでは!今日も最高な1日を!