<夜間頻尿・尿失禁の治し方>日中の”水分摂取”と”運動量”アップが、夜中のトイレを減らす!

最近夜中にトイレに行くようになってしまって、ぐっすり眠れなくなって来たのね~。

そんな高齢者多くありませんか?

国立長寿医療研究センターの統計によると、”男女ともに年齢が高くなるほど「夜間頻尿がある」方の割合が高くなり、また尿の回数は高齢の方ほど多い”とのことです。

(引用:https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/cgss/department/ep/topics/14.html)

夜中の頻尿は睡眠を妨げてしまい、日中も眠気が増したりして、日々の生活に活気がなくなっていくでしょう。

また、夜中の失禁も多いと、排泄介助も頻回になり、介護現場やご自宅での介護負担が増加します。

もちろん、病気や老化により泌尿器系の衰えから頻尿や尿失禁することもあります。

しかし、4つの基本ケアで根本的に治すことはできないのでしょうか?

ここでは、「夜間頻尿・尿失禁」がなぜ起こるか?そして、その対策をお伝えしていきます。

目次

4つの基本ケアから考える”夜間頻尿・尿失禁”の原因とは?

さて、みなさん。

夜中にトイレに行くときの状況をよ~く思い返して下さい。

  1. トイレに行きたくなったから、眠りから目を覚まして、トイレに行くか?
  2. 眠りから目を覚まして、尿が貯まっているのに気づいて、トイレに行くか?

さ~どっちでしょう?

タマゴが先か?ニワトリが先か?という話になりますが、たいていは2の「眠りから目を覚まして、尿が貯まっているのに気づいて、トイレに行く」ことが多いかと思います。

日中、気持ちよく運動したり、楽しい活動をした日の夜は、ぐっすり寝ることがおおいではないでしょうか?

そして、朝まで寝て、気が付いていたら「おしっこが貯まってた」ということがあると思います。

実は、自律神経の作用で、夜間は膀胱容量が昼間の1.5〜2倍に増えるので、実は夜の方がおしっこが貯まりやすいのです。

(引用:https://www.kissei.co.jp/urine/about_urine/about.html)

でも、頻尿になったり尿失禁したりするのは、夜中に身体が目覚めてしまい、おしっこが貯まってことに気づいてしまうからです。

つまり逆に言うと、「熟睡」していれば、夜中に目を覚ますことがなく、おしっこが貯まっているのを気づかずにいられるので、朝までトイレに行くことがないのです。

夜間頻尿・尿失禁を治す方法とは?

 ①”水分量”と”運動量”アップで日中は覚醒させる

人間の体の半分以上は水分で出来ています。

体重の1~2%(約250~500㏄)がなくなるだけで、ボーとし始めたり、意識が遠くになり始めます。

上の図を見てもらうとわかると思いますが、水分の摂取量が多いと、日中と夜間の覚醒度合いに大きな差が見られます。

つまり、日中は活動的で、夜間はぐっすり眠ることになります。

その一方、水分の摂取量が少ないと、日中と夜間の覚醒度合いが小さくなります。

つまり、日中もあまり活動的でなく、傾眠がちになり、夜も熟睡できずに、浅い睡眠で何度も起きることになります。

なので、日中しっかり水分を摂って自分の体を覚醒させ、その反動で夜はぐっすり寝るようにすると、夜間頻尿や尿失禁が改善していきます。

また、歩行・運動することで体が覚醒します。覚醒すれば尿意の知覚も良くなり、抑制などのコントロールも期待できます。

②「歩行」などの運動で身体活動量を上げて、血液循環を活発にさせる

(図の引用:介護の生理学 P46より)

老化によって、心臓(心ポンプ)と筋肉(筋ポンプ・特にふくらはぎ)が衰えてしまい、全身の血液循環は少なくなってきます。そうすると”重力の法則”に従い、活動的な生活をしていないと、必然的に加齢とともに日中の排尿頻度が少なくなります。

一方で、寝ているの血液の循環は重力に関係なく自由に動き回るので、おしっこが出やすくなるのです。

なので、「日中活動量を増やしておしっこを多く出してもらい、夜は少なくしてもらおう」ということが必要になります。

まとめ:日中は「歩いて」「動いて」「水分摂って」、からだを覚醒させて、トイレにたくさん行きましょう!

いかがだったでしょうか?

夜のトイレを気にして日中の水分量を減らす人がいますが、水分量を減らすと逆に夜間トイレの頻度が多くなります。

また、頻尿だと言って安易に薬を飲む方もいるでしょう。

しかし、まずは日中は水分量を上げて、活動的な生活を心がけて、適度な疲労感を意識的に作りましょう。

そして、夜はそのままぐっすり寝て、朝起きられます。

そうすると、良い結果が表れて来ると思います。

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